自分にあったツールを揃えておく

ユキ先輩、設計力と実装力をもっと身に付けたいと思っているんですが、それにはやっぱりひたすらコードを書くのがいいんでしょうか?
そうね、いろいろなプログラムを書いて経験を重ねるのももちろん必要だけど、それ以外にも考えておくといいことがあるわね。
そうなんですね!教えてください!

良い仕事をしたければ、まずは良い道具を揃えることが大切です。

野球の選手でも、料理人でも、マジシャンでも、まげわっぱ作りの職人でも、良い仕事をする人は道具を大事にしているのではないでしょうか。

使いやすく質の良い道具は、ソフトウェアエンジニアとしての仕事の質を向上させてくれます。例えば、以下のようなものがひととおり揃っていると、作業効率も上がるでしょう。

  • プログラムを書いたり実行したりするのに、十分な処理速度があるパソコン
  • 手に馴染むキーボードやマウス、長時間座っていても疲れにくいイス
  • 使いやすいテキストエディターやIDE(軽快に動く、使用するプログラミング言語の仕様に合わせて色分けしてくれる、など)
  • チームで共同作業をするのに便利なクラウドツール(共有ストレージ、プロジェクト管理ツール、など)

会社から支給される備品やチームで導入しているツールを自分の好みによって変えるのは難しいこともありますが、なるべくストレスを感じずに作業できるように工夫してみましょう。

僕は肩がこらないように、アームレストを使ってますよ。あと、その日にやることを自分専用のToDoリストに入れて毎朝チェックするようにしています!
とても良いことね!
ここがポイント!
自分にあった道具や方法を揃えておくと、効率的に仕事が進められます。できる範囲で工夫してみよう!

ほかにも、誰も持っていないような自分だけの道具を用意しておくことは、とても大切です。ソフトウェアエンジニアなら、自作のツールやスクリプト、サブルーチンやクラスライブラリなどです。ちょっとした気分転換の方法なども、設計のヒラメキを得るためのツールといえるかもしれません。

もちろん、どのようなツールが使いやすいかは、人によって異なります。普段は周りの流儀に合わせるタイプの人でも、皆それなりに自分のスタイルをもっているものです。

変数命名法一つをとってみても、好みは千差万別でしょう。試しに、あなたの周りにいる開発者にも聞いてみると、案外おもしろいかもしれませんよ?

ちなみにユキ先輩は、どんな命名法が好みなんですか?
じゃあ、次からは私が普段から使っている命名法について紹介するわね。
やったー!お願いしま〜す!(ワクワク)